第20回「東北教研会議」 of 日蓮宗秋田県教化センター



秋田の地より涌きいでて、
全国に、世界に伝えたい!

ご挨拶

現代宗教研究所所長 石川浩徳 師

一言、ご挨拶申し上げます。この度第20回目の東北教区教化研究会議がここに開催されまして、遠近各地よりこのようにご熱心な皆様方のご参集を頂きました。今朝の朝日新聞を見ておりましたら、秋田県のある小学校で鶏を飼って、それを殺して食べていたと報道されたことに対し、それは教育上大変問題がある。こう言って反対されておられる方のコメントが載っておりました。その方は、かつて校長先生をなさっており、現在は教育委員長でいらっしゃる橋本さんという方ですけれども、私も学校で「殺す」と言う言葉の入る教育は断じて間違っていると思いました。学校だけではない、現在の社会全般でそういった事が最近一番問題になっています。これは今、幼児教育、或いは児童教育、或いは青少年教育と教育のあらゆる面で問題が起こっているという事であります。かつて神戸の方で殺人を犯した少年が、「一度殺してみたかった」と言ったこと。これは動物を殺すとどうなるのか?と相通じるものがあり、そのような事が教育の現場で行われているという所に大きな問題があると思われます。私共はお題目総弘通運動の中で親から子へ、子から孫へ、信仰相続という事で、子育てについて大事な色々な問題を抱えており、それらについて積極的な研究、討議をしていかなければならない。今回のこの東北教区の課題がまさにそれであります。誠に時宜を得たというふうに思っておるわけであります。一番大事な事は、「命は大切なものである」ということです。そして思いやり、暖かさ、お互いがお互いを生かしあうことです。この基本のところが欠けているのではないでしょうか。各教区でこの事について各種の勉強会が開かれておりますが、そのような時、色々な面でお力添えを頂いておりますのが、今日、講演をお願い致しました渡部公容先生です。考えてみますと、今我々が何をするべきか?この布教という現場において私共、寺庭婦人が何をなすべきか、今度の会議はそういった事を考える上で大変重要な機会であろうと思います。時間は短うございますが、今日から明日にかけて皆様のご熱心なご研究、ご協議をご期待しましてご挨拶と致します。有り難うございました。

平成13年に秋田市キャッスルホテルを会場に行われた東北教区研究会議での講演を秋田県教化センターの責任、編集のもと記載しております。

講演「子育てと子供の心について考える」

講師「渡邊公容師」 東京都長久寺住職 立正大学講師・日蓮宗現代宗教研究所嘱託

お題目を三唱したいと思います。宜しくお願い致します。南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経。

渡部でございます。今日のお話を教化センター長から頂いた訳ですが、そのたたき台として幾つかの事を教えて頂きました。その項目に沿いながら内容を考えていきました。準備はしてみたのですが膨大な量になってしまいました。しかし、話題提供という意味で皆さんになるべくたくさんの事をお話したいと思っております。はじめに「子どもの心はどのように発達していくか」についてお話し、次に「子どもの心の成長のために」という順に話していきたいと思います。そして時間の経過をみながら最後に「法華経に学ぶ子育てとカウンセリング」という順でお話をしていきたいと思っております。

ご紹介頂きましたように私は大学の教師というよりは、現場で関わってきた経験の方が長いし、自分でもそちらが専門ではないかと思っているわけでありますが、そういった体験をふまえながら子どもの心の問題について、テーマである「子育てと子どもの心」について、何らかの話題提供になればというつもりで、お話していきたいと思います。現に私も相談室を作ってやっていますが、相談というのは色々な問題が出てくるわけです。やはり子どもの問題を考える上では親子関係、こういう視点では、どうしても外せない大きな事だと思います。ですから子どもの心を考えたり心の成長を考えるという時には、親子関係や親の接し方、そういうものは大変重要になってくるわけです。その基本を考えていきますと、親と良い関係を作る、そして情緒的に良い関係を親子の中で形成していく、これが一番の基本だろうと思うわけです。LinkIcon講演のつづき